この記事のポイント
- 2026年4月から、健康保険料に上乗せして「子ども・子育て支援金」の徴収が始まりました。
- 2026年度の支援金率は0.23%(会社員は会社と折半で、本人負担は0.115%)。年収500万円の会社員なら、本人負担は月約480円です。
- 負担は2028年度まで段階的に増え、会社員の平均は月約300円(2026年度)→約500円(2028年度)になる見込みです。
子ども・子育て支援金とは
子ども・子育て支援金は、少子化対策の財源を確保するために2024年の法改正でつくられた制度です。新しい税金や独立した保険料ではなく、健康保険料(医療保険料)に上乗せする形で集められます。子どもがいるかどうかに関係なく、医療保険に加入しているすべての人が負担します。
会社員や公務員は給与やボーナスから天引きされ、自営業の人は国民健康保険料に含まれて請求されます。
いくら負担する?
会社員の年収別の負担(2026年度)
会社員の場合、支援金率0.23%を会社と半分ずつ負担します。年収別の月額の目安は次のとおりです。
| 年収 | 本人負担(月額) | 会社負担(月額) |
|---|---|---|
| 300万円 | 約288円 | 約288円 |
| 400万円 | 約383円 | 約383円 |
| 500万円 | 約479円 | 約479円 |
| 600万円 | 約575円 | 約575円 |
| 800万円 | 約767円 | 約767円 |
ボーナスからも同じ割合で差し引かれるため、2026年夏のボーナスから「額面は同じなのに手取りが少し減った」という人もいます。
負担は2028年度まで増えていく
支援金で集める総額は、2026年度の6,000億円から、2027年度は8,000億円、2028年度以降は1兆円へと段階的に増える計画です。それにあわせて、1人あたりの負担も増えていきます。
| 年度 | 会社員など(被用者保険)の平均月額 | 全制度の平均月額 |
|---|---|---|
| 2026年度 | 約300円 | 約250円 |
| 2027年度 | 約400円 | 約350円 |
| 2028年度 | 約500円 | 約450円 |
集めたお金は何に使われる?
支援金は、「こども未来戦略」にもとづく次のような子育て支援策にあてられます。
- 児童手当の拡充(高校生年代までの対象拡大、第3子以降の増額、所得制限の撤廃)
- 妊娠・出産時の支援給付(10万円相当)
- 両親ともに育休を取った場合に手取りの10割相当を支給する「出生後休業支援給付」、時短勤務中の「育児時短就業給付」
- 親が働いていなくても保育園などを利用できる「こども誰でも通園制度」
- 自営業の人などの育児期間中の国民年金保険料の免除
政府は、医療・介護などの歳出改革で社会保険の負担の伸びを抑えるため、「実質的な負担は生じない」と説明しています。ただ、給与明細の上では支援金の分が天引きされるため、手取りの変化として実感する人も多いでしょう。
家計で確認しておきたいこと
- 給与明細の健康保険料の欄を、改正前と比べてみましょう(支援金を別に表示している会社もあります)。
- ボーナスの手取りを計算するときは、支援金の分も差し引いて考えましょう。
- 子育て世帯は、児童手当の拡充や育休の給付など、支援金でまかなわれる制度を取りこぼさずに使うことが大切です。
この記事は2026年11月3日時点の情報をもとにしています。制度の詳細は今後変わる可能性があるため、最新の内容は各制度の公式情報でご確認ください。